2016年02月25日

バイキングの生い立ち(後編)

バイキングのおっさんプログラマー稲田です。


先週の『JAEPO2016』での発表の反響は僕らの予想以上のものでした!
TVでも幾つか紹介されましたし、各種情報サイト、雑誌の取材も沢山ありました!

ここまで多くの方々に興味や期待を持って頂けて本当に嬉しく思っております。
『マジシャンズデッド』、『BNAS(ビーナス)』ともに
ご期待に応えれるよう邁進して行きますので、これからもよろしくお願い致します。


さて、オフィスビルの思い出話が果たして面白いのかどうか判らないところもありますけど、後半を書いていきたいと思います。


○3代目オフィス(台東区台東)
 広さ :約112坪
 社員数:15〜25人
 期間 :2011年10月〜2012年12月(約1年2ヵ月)

 2代目オフィスからは徒歩3分。
 気持ち的にはちょっと秋葉原から離れただけなのに住所は台東区になりました。
 このビルの前の道が区の境界だったんですね。

 JR秋葉原駅からは昭和通り(大通り)を渡った側へ移動してしまったので、
 駅からはかなり離れた気分になってしまいました。

 2倍の広さになり、無事ガンスリンガーストラトス筐体も8台置けそうです。
 2代目オフィスでは椅子をちょっと引くだけで後ろの人と当たっていたのですが
 今回は座席間もユッタリ。かなり贅沢にスペースを取れるようになりました。
 前回の失敗を踏まえて、電源工事を業者に頼み電源容量も回路もシッカリ増やしました。

オフィス3_1.jpg
 この写真の頃はある事情で真ん中に仕切りがあったんです。本当はもう倍広い。

 このオフィスで『ガンスリンガーストラトス』の開発は本番を迎えます。
  2011年11月 プロモーションビデオ撮影
  2012年 1月 商談会
    4月 ロケーションテスト
    7月 正式稼働

 バイキングとして初めての完全自社開発の戦場となったオフィスでした。

 開発が佳境に入ると当然仕事は連日深夜まで、時には泊りも当たり前でした。
 そんな中でも、皆で一緒に夜食を食べたり、深夜に宴会をやったりとしっかり楽しんでました(笑)

 チームメンバー全員が一致団結している!
 日々それを感じることができた毎日でした。

 開発メンバーの一部でNEOGEOが大流行したのもこの頃でした。
 特に『ファ○ターズヒ○トリーダイ○マイト』の対戦が盛り上がっていて、開発の合間や徹夜作業の深夜に対戦しまくってました(笑)
 あとスーパーファミコンの『ボンブ○ス」も流行ったなぁ。

オフィス3_2.JPG
 徹夜作業も休憩中はこんな感じ。

 無事『ガンスリンガーストラトス』の開発が終わったバイキングは
 2作同時に開発する体制作りに入ります。
 その為にも、もっと広い場所が必要となって引越しをするのでした。


○4代目オフィス(台東区台東)
 広さ :約152坪
 社員数:25〜43人
 期間 :2012年12月〜2014年4月(約1年5ヵ月)

 3代目オフィスから徒歩5分。秋葉原駅からはまたまた遠くなりました。
 もう秋葉原感は殆ど感じられません。

オフィス4_1.JPG
 オフィスに下見に来た時の様子。広〜い!

 このオフィスでの大きな変化はちゃんと会社の玄関が出来たこと!!
 ついにバイキングの社名が入口に掲げられました(笑)

 カードキーによるセキュリティロックも付いたし、会議室も大小2つ。
 やっとゲーム会社としての装備が整った感じがしました。

 会社規模から言えば、『ガンスリンガーストラトス』を完成させる事で、
 ようやく1ラインを回せる規模の会社になったところでした。

 しかしその頃、大変面白そうなお仕事の話がバイキングにやってきます。
 『ガンスリンガーストラトス』のアップデートなど運営が残る中、
 もう1ラインを回すというのは、また荒波の中に航海に出るようなものでした。

 しかし、僕達バイキングは2ライン回すという挑戦を始めたのでした。
 出来ることをもう一回やっても、何も面白くないと思っちゃったから(笑)

 そしてバイキングの2ライン開発体制が始まりました。
 一つは『ガンスリンガーストラトス』の運営と『2』の開発をするライン。
 もう一つは、『Rize of Incarnates』という新タイトルです。

オフィス4_2.jpg
 2ラインのクライアントが違うのでオフィスは真ん中で仕切りました。

 このオフィスで『ガンスリンガーストラトス2』が完成し、その運営が始まりました。
 そして『Rize of Incarnates』の開発は後半戦を迎えようとしていました。
 2ライン開発を回せる会社にようやく成長したころ、3ライン目の開発を視野に入れ、
 またオフィスを広くする為に引越しを考えたのでした。


○5代目 現在のオフィス(新宿区大久保)
 広さ :約340坪
 社員数:43〜69人(現在)
 期間 :2014年4月〜 (1年11ヵ月目)

 僕達バイキングがこだわっていること。その1つがオフィスは1フロアであること。
 3チームが同時に作業し、各チームの機材を置いて、十分な会議スペースをとるには300坪以上の広さが必要でした。

 しかし、秋葉原のビルで1フロア300坪を超えるところは超お高い!
 僕達は大好きな秋葉原を離れることを決め、新天地を『東新宿』としました!

 そして・・・

オフィス5_1.JPG
 遂に手に入れたゲーム会社らしいエントランス(玄関から格上げ)!

オフィス5_2.JPG
 大会議室と小会議室が3部屋!

オフィス5_3.JPG
 前から作りたかったリラックススペース!!

オフィス5_4.JPG
 (画像からはわからないが)地下鉄『東新宿』駅の地上出口から徒歩2分!!!

 このオフィスに引越して来てからもうすぐ2年。
 『Rize of Incarnates』、『ガンスリンガーストラトス リローテッド』のリリース、『ガンスリンガーストラトス3』のロケテストが終わりました。

オフィス5_5.JPG
 信頼できる仲間も沢山増えました!

 そして、これからもバイキングはまだまだ挑戦し続けます。
 デベロッパーとしての一面も残りますが、本当に作りたいゲームを自分達の責任において作れるメーカーとして。


何年か先にふと振り返ったとき、まだ途上だったなぁと思いたいですね。
長くなっちゃいましたが、それではまた〜
posted by byking at 12:59| 日記

週刊ファミ通に「マジシャンズデッド」が取り上げられました〜♪

久々のブログ登場オバタです。

先日のJAEPOショウでバイキング新作「マジシャンズデッド」と

プラットフォームプロジェクト「BNAS」が発表されたばかりで気持ちは高鳴るばかりの今日この頃ですが

本日発売の週刊ファミ通で「マジシャンズデッド」と私のインタビューを取り上げて頂きました♪

fami.jpg

内容も充実していますので是非ご覧ください! 

※インタビューの写真は緊張しまくってます(笑

オバタ



posted by byking at 09:37| 日記

2016年02月17日

バイキングの生い立ち(前編)

バイキングのおっさんプログラマー稲田です。


今週はいよいよ『JAEPO2016』!
先週プレスリリースを出しましたが、そこで渾身の新作発表する予定です!

バイキング得意の対戦アクションに新しいデバイスを加えたゲームとなっていますので
楽しみに発表を待っていて下さいね。


今回初めてバイキングを知り、この日記に辿り着く方々も増えるかと思いますので
バイキングの生い立ちをオフィス移転の遍歴に絡めてご紹介したいと思います。


○初代オフィス(千代田区岩本町)
 広さ :約18坪
 社員数:3〜8人
 期間 :2008年6月〜2010年10月(約2年5ヵ月)

 バイキング始まりの場所。
 創業時このオフィスの社員数は社長の尾畑を入れて3人でした。
 何の実績も後ろ盾も無いバイキング。
 社長の尾畑が当時かなりの苦労をして、ようやく見つけることの出来た場所でした。

  ※全く後ろ盾も資金も無かったので当時新宿の某ビルには
  「バックに大企業が居ないなら帰って!」と追い返されたこともあったとか(涙)

 JR秋葉原駅からは徒歩10分くらい。
 駅周辺の喧騒からは離れた比較的静かな場所でした。
 周りにはゲームの開発会社や飲食店も多く、結構便利な場所でしたね。

 フロアの大きさとしては35坪くらいあったのですが、別のプログラマー会社さんと
 オフィスをシェアしていたのでバイキングが使っていた面積は約半分。

オフィス1_1.JPG
 写ってる部分の約半分がバイキングです。

 会議室では幅が狭い机を使っていたので、そのまま面接などをするとメモが丸見えでした。
 なので採用面接をする度に会議室の机と椅子を動かして、面接用レイアウトに変えていたのは
 今となっては楽しい思い出です。

 僕がバイキングに合流することを決めたのもこのオフィスの会議室でした。
 オフィスに訪れた時点では合流するつもりなど一切なく、
 ただ単に尾畑の作った会社を見学に来た。くらい気持ちだったのですが
 いろいろ尾畑と話しているうちに心が決まってしまい、尾畑に突然
  稲田「俺もバイキングに参加するってのはアリか?」
  尾畑「マジか?来いよ、全然アリや!」
 で、僕のバイキング参加が決まりました(笑)

 僕が合流した時点での社員数は僕を含めて5人。
 「スゴいアットホームな会社やなぁ・・・」
 バイキングの第一印象はこんな感じでした。

オフィス1_2.JPG
 奥でお道化てるのが社長。

 その頃はここを拠点に開発していたタイトルもあったのですが、
 それが終わってからは、僕や尾畑を含め殆どのスタッフがバンダイナムコスタジオさんに
 出向して仕事をしていたので、オフィスを移転する直前まで殆ど人が居ない状態のオフィスでした。

 そんな思い出がいっぱいのオフィスだったのですが、
 『ガンスリンガーストラトス』の開発が決まったことで、
 スペース的にもっと広いオフィスに移転することになったのでした。


○2代目オフィス(千代田区神田松永町)
 広さ :約57坪
 社員数:8〜15人
 期間 :2010年10月〜2011年10月(約1年)

 やっと単独オフィスを手に入れたバイキング。
 広さが実質3倍強になったので、広い広いと大はしゃぎでした。
 僕も初代オフィスは『事務所』って呼んでましたが、
 ようやくオフィスと呼べるようになったと感動したものです。

オフィス2_1.JPG
 会議室のパーテーションが出来る前に会議室方向からとった画像。

 このオフィスはJR秋葉原駅にかなり近く、ヨドバシアキバまで
 走れば2分かからずに行けるという好立地。
 ビル1Fにはドトールコーヒーと中華食堂もあり大変お世話になりました。

 当時は何でも自分達でやるのが基本のバイキング。
 社内の電源配線、LAN配線も自分たちでやりました。
 電源容量に関する知識が足りなかったので、ブレーカーが落ちる事件が頻発。
 電源レイアウトの見直しや、電源回路の増設なども身を持って勉強させてもらいました(笑)

オフィス2_2.JPG
 引越し当日の様子。まだ机も足りてません。

 当時はオフィス清掃も当番制、社長の尾畑も関係なく掃除機かけたりトイレ掃除をしていました。
 掃除道具も僕と尾畑でホームセンターに買いに行ってました。

 ココの会議室はエアコンの吹き出し口が無く、夏場は汗だくミーティング。
 見かねた社員の一人がダンボールでダクトを作成してくれてなんとか凌いでました(笑)
 ここまで暑くなると思ってなかった自分たちのレイアウトミスです。

 このオフィスで『ガンスリンガーストラトス』の開発は紆余曲折もありながら進みます。
 開発後期になると大型筐体を最低8台は置かないと遊べないので、また引越しを決めました。


いろいろ思い出しながら書いていると、思ってたよりも書くことあってビックリです。
結構長くなったので今週は一旦ココまでにします。続きはまた来週!
posted by byking at 16:23| 日記

2016年02月09日

社内でモーションキャプチャを撮ろう!(野望編)


こんにちはモーションのコデラです。

みなさまは覚えておいででしょうか?
社内モーションキャプチャーの様子をブログでご紹介したのが去年の夏・・・
あれから音沙汰なく事態は収束していったかのように思われているかもしれませんが、実はちゃんと水面下で作戦は継続されておりまして、今日はその進捗についてお話しようかと思います。

【過去記事はこちら】
第1回:気軽にモーションキャプチャしたい!
第2回:社内でモーションキャプチャーを撮ろう!(準備編)
第3回:社内でモーションキャプチャを撮ろう!(撮影編)

前回は「PS Eye」と「Ps Move」という画像解析とジャイロ解析の合わせ技を使って、手軽でありながらそれなりに動きを捉えるところまでは検証できました。しかし、実際に運用していくためには様々な問題点があることもわかってきました。

・データ精度が厳しく編集コストがかかりそう
・画像解析のため広い収録スペースが必要
・アクターの見た目がアレな感じになる

こうした弱点を克服しようと一時期は「Kinect」による深度解析方式も考えましたが、そんな時に巷で面白いキャプチャーシステムが発売されるという噂を聞き早速発注。2ヶ月かかって中国からやってきたのがコレです。

a01.jpg

a02.jpg
「Perception Neuron」(Noitom社製)

翻訳ソフトに入力すると『知覚神経』とドヤ顔で返ってくるその名の通り、人体の各部位に小型センサーを取り付け、さながら人間の神経伝達経路を模したかのような方法で動きを解析するという優れもの。

b01.jpg
この小さいチップに「磁気」「速度」「角度」の解析機能を搭載

何が素晴らしいって光学式や画像解析式と違って場所は選ばないし、センサーが細かく配置されているので精度もなかなか良い。なにより破格の価格設定がとても魅力的なシステムなのです。今までに発売されている同じような慣性式のものと比べた場合、この商品の価格は従来品の十五分の一前後。光学式のスタジオをレンタルする場合と比較しても、一日の収録コストの数分の一で買えるレベルといえばわかりやすいでしょうか?

とはいえ、前回までのシステムより導入コストは格段に高く、決してお遊びで扱えるものではありません。ここまできたら本気で仕事に使えるようにしなければならないし、上手くいけば開発コストの大幅な圧縮に繋がるのではないか?という夢があります。


社内モーションキャプチャーの野望はこれからも続きます、それでは次回の実践編でお会いいたしましょう!


posted by byking at 18:53| 日記

2016年02月02日

やったけどすぐにやめてしまったもの

こんにちは。
バイキング、第二のアイマスP兼企画二年生のクリヤマです。

先日、新年最初の企画座談会が行われました。
その時の模様をお伝えしたいと思います。

今回のテーマは「やったけどすぐにやめてしまったもの」です。
1度は興味を持って始めたのにやめてしまった理由からユーザが離れてしまう点について考えます。

まずは、去年を振り返ってみなさんのやめてしまったことです。

 ・思った以上に経費がかかってしまいやめてしまったプロテインでの増量計画。
 ・求めていたサービスを受けられなかったからやめてしまった映画のレンタルサービス。
 ・自分が想像した以上の遊びが出てこずやめてしまったゲーム。
 ・課金しても高レアリティのカードやお気に入りのキャラが出ずにやめてしまったソーシャ
  ルゲーム。
 ・家計がお小遣い制になりやめてしまった夜のお店。

ゲームに限らずいろいろな意見がでてきました。
次に、出てきたこれらの意見から共通点を考えてみます。

すると、「求めていたものと違う」と感じた時にやめていることが多いことに気づきます。
上記の例ですと主に

 ・求めていた「費用対効果」でなかった。
 ・求めていた「サービス」を受けられなかった。
 ・求めていた「遊び」以上のものが生まれてこなかった。

のように考えることができます。

では、「求めていたものと違う」はなぜ生まれてしまうのでしょうか?
ここからは、方向性を絞って議論してみます。

 ・広告を見てユーザが想像した遊びと実際にできる遊びが異なる。
 ・広告が悪くユーザが勘違いをしてしまっている。
 ・そもそもコンセプトが違うのではないか?

などの意見がでました。
その中でも気になった意見。「コンセプトが違うのではないか」に注目してみます。


自分たちが作っているガンスリンガーストラトスを例に考えてみたいと思います。

製作側としては「銃撃戦」を楽しんで貰いたいゲーム、コンセプトを持って製作しています。

ユーザが広告やネットでのプレイ動画で「格闘戦」を楽しむゲームと思って
プレイしてしまうと思うように格闘が当たらないといった感想を持つかと思います。

となると、自分の思い通りの遊びができない訳ですから、ユーザはやめてしまいます。

そうならないためにも
広告やロケテストなどでユーザに正しく「コンセプト」を伝えることが必要になってきます。


長々となってしまいましたが、
結論として下記のことがいえます。

「期待していたコンセプトからズレた時にやめてしまう!」

やはりたどり着く先はコンセプトになりますね。
それだけ企画をやる上で重要なことだと思います。

これからもユーザのみなさんが求めているものに耳を傾け、
おもろいゲーム内容で答えていける様に邁進していきたいと思います。

画像1.jpg

座談会が終わるとこんな感じです。
考えるのは楽しいけど、大変。
posted by byking at 10:49| 日記