2019年10月24日

キャラモデラーのお仕事

こんにちは、キャラクター班モデル担当の柳川です。

突然ですが、みなさんはキャラクターのモデル作成をしようとした時、
何が重要だと思いますか?
多くの場合「造形の正確さ」に目が行きがちですが、
ゲームのモデルでは色々と考えなければいけない事が多いため、
他のセクションとの話し合いも重要なことの一つです。

具体的には
1.仕様会議、技会議
2.全体のフォルムを確定させたラフモデルの作成
3.造形の作り込み
といったフローでキャラクターモデル作成は進みます。

バイキングでは、この3つの中で特に
「仕様、技会議」を重要だと考えています。
なぜならキャラクターを表現するにあたって、
リソースの制限やゲームとしての制限に悩むことが多いからです。
なので今回は、これについてお話ししたいと思います。

無題.jpg

特にキャラクターゲームでは、腕や武器を伸縮して攻撃をしたり、変形したり、
ふわふわと髪やマフラーがたなびいているキャラ等、特殊な仕様も多くあります。

そうなると、ゲーム中のカメラはどうなっているのか。
どういう技を使うのか。
ユーザーにどういう体験を与えたいのかを考慮した上で、
骨をどこに何本必要なのか。
揺れものの制御はどうするか。
マテリアルの設定はどうするか。
といったことを考えていく必要があります。

これは、モデル担当者だけで完結できることではありませんので、
モーションやエフェクトの担当者、プログラマやプランナーといった、
他セクションとの仕様会議が必要になります。

仕様会議では、主にプランナーが作成したキャラクターの設定、印象、
遊びのコンセプト、行動の一覧などをまとめた仕様書を共有します。

例えば敵に巨大な印象を与えたいというオーダーがあった場合、
プレイヤーを映してからズームアウトして大きさを比較する演出をしたり、
攻撃方法や速度を工夫したり、下から見上げて戦闘するようにしてみたり、
単純に設定よりも大きく作ってみることもあります。

無題1.jpg

更に、ゲームの画面で見えるのは足元だけになってしまうので、
「攻撃方法はこういうのがいいのではないか。」
「足元のジョイントの数は増やして見切れる部分は減らそう。」
「この技はエフェクトではなくモデルで作った方がいいのではないか。」
といった、プランナーの伝えたいこと、やりたいことを
どう実現していくのかを話し合い、実際に何を実装するのかを決めていきます。

ここまでの話し合いはお互いのイメージが一致するまで続きます。
そして一致して初めてラフモデルの作成に取り掛かかります。

無題2.jpg

ゲームのキャラクターモデルでは、
「造形の正確さ」と「イラストの魅力」の両立だけでなく、
「ゲーム画面でどうみられるか」を考えて制作していくことが、
キャラクターの魅力を引き出す上で大切な要因です。

そのため、バイキングでは最終的なゲームのイメージを想像するために
他のセクションとの話し合いを特に重要視していて、その際には
コンセプトから最終的な画面の見え方まで事細かに意見交換をします。
それは、面白いゲームを作る上で最も重要なことだと考えています。


今後もゲームのキャラクターたちが、ユーザーの皆さんにとって
魅力的な存在となるよう作成していきますので、
遊ばれる際はぜひ気にして見ていただけると幸いです。
posted by byking at 16:02| 日記

2019年10月17日

夏季休暇の使い方〜「夢の国へ逃亡」編〜

こんにちは。
新人プランナーのスギモトです。
しかし、最近早期入社で新しいプランナーが
入ったので肩書は“新人”では無くなりましたね。
心は取れたてのレモンのようにフレッシュであることには変わりありません。

それでは改めて……
プランナーのスギモトです。
プラモデルを愛し、積みプラを眺め新作プラモを買って生きています。

今回は
私の夏季休暇での出来事を書いていきます。

私は夏季休暇を利用して千葉に存在するとある遊園地に遊びに行ってきました。
この遊園地は何回も行っており、言ってしまえば熱狂的なファンです。

最初は友人や家族とワイワイ行って楽しんでいた身ですが、昨年から1人で行くようになりました。

良いですよ……1人遊園地旅行!
1人ならアトラクションによっては早く乗れたり、食べたい物を好きに食べたり、
まさに自由という感じ!背負っていくものは軽ければ軽いほど楽しい!

といろいろな事を言っていますが、いざ実際に体験すると本当に楽しいですよ!!
(孤独のススメ)

私個人的に1人遊園地旅行で一番好きなのが、
遊園地内をのんびりと散歩して食べ歩きをする事です!
普段とは違う景色が広がるので自分自身がオープンワールド形式のゲームの中に入った感じでわくわくするんですよね!

写真1.jpg
↑食べ歩きで沢山食べたお肉。この旅行中沢山食べたので体重が増えました。

更に今回の旅行はお泊り!豪華な部屋で泊まります…!独りで!
ベッドからお風呂と何から何まで高級感に溢れておりホテル内でずっと変な笑いをしていました……独りで!

写真2.jpg
↑泊まるホテルの部屋。周りが黄金…!

そして朝になりホテル宿泊者の特権を駆使して早めに遊園地へ入場!
人のあまりいない遊園地は普段と違う景色で
独特な雰囲気を味わえました……
(個人的にはこっちの方が快適なので好きですね)

写真3.jpg
↑早めだとこんなに人がいない…これはこれでアリ…!

と、2日間にわたる遊園地旅行でした。
夏季休暇を利用して日々の生活や仕事を一旦忘れて旅行するのはリフレッシュになる上、
お客さんの目線や感覚で体験できるので勉強になりました。

新しい体験は自分の刺激になり、
頭をリセットすることでクリアな状態で仕事に臨めるので、休日は自分の好きなことを満喫しましょう!

……次は大阪かな?
posted by byking at 18:14| 日記

2019年10月10日

Unite Tokyo 2019に行ってきました

こんにちは!セディです。

Unite Tokyo 2019に行ってきました。

●Unite Tokyo とは?
https://events.unity3d.jp/unitetokyo/
> Unite Tokyo 2019 は、Unityユーザーのためのテクニカルな講演やブース展示が数多く行われる、国内最大のUnityカンファレンスイベントです。

との事で、Unityに関する技術情報を手に入れるチャンス!これに参加しない手はないとお台場まで行ってきました。

実は去年開催されたUnite Tokyo 2018にも参加しておりました。
その時と比べると、当時はUnityの大型更新のタイミングと時期が重なった事もあり
Unityの内部の方による新規実装内容に関するセッションが多かった印象ですが、今回は各デベロッパー様による開発事例が目立った印象です。
Unite自体は25日、26日の2日間行われました。


●1日目

受付でパンフレットと一緒にキットカットが配られました。
Unityちゃんがプリントされた特別バージョンで、Unite運営側の意気込みを(個人的かつ勝手に)感じます。

初日の講演数は2日目に比べると少なく、Uniteのスポンサーのセッションが多かった印象です。
スポンサーセッションとなると最終的には「ウチの商品どうですか」という宣伝に繋がるので斜に構えてしまいがちですが、
実際の開発の中での活用例等、説得力のあるものもありました。

各公演はルームA〜D+ラウンジで行われるのですが、それらが全て1フロアにあり、次の講演へ移動するのに階段を上り下りする必要もなく楽でした。
そして個人的に1番驚いたのが、夕方ぐらいから


”アルコールが振舞われた”


事でした。

私も1社会人として、仕事として参加していますので、アルコールの入った状態で講演を聞く
という体験をUniteに用意して頂いた以上、それが何を意味するのか、どういった効果があるのか
といった事をより深くより詳細に体験し、共有する義務があると感じました。
結果、体験の結論としては以下に至りました。

なんかよかった(うろ覚え)


●2日目

初日から配られていたUnityTシャツを早速着て参加されている方がチラホラ見受けられました。

講演の印象としましては、まず目につくのはモバイルゲームの開発事例。
こちらはUnityを採用するゲームの傾向的に当然かもしれません。
Unityの機能の深堀りだけではなく、マッチングサービスやCDNからのダウンロード等
Unityとそれ以外の技術をどう連携させていくかといった講演が個人的に興味をひきました。

技術にスポットを当てた講演では、レンダーパイプライン周りの話が増えていると感じました。
Unity2018よりスクリプタブルレンダーパイプラインが正式にリリースされ、
提供される描画パイプラインもその上で動く軽量なもの(LWRP)、高画質なもの(HDRP)の2系統になりました。
今回は特にHDRPでの映像制作事例がいくつかあり、今後高画質が求められるるような
ハイエンドのゲーム機でもUnityの活用事例が更に増えてく事が期待されます。

意外だったのは医療や自動車業界等、ゲーム以外での活用事例でした。
ゲーム業界では開発をする上でUEやUnityの導入は当たり前のように検討されるようになりましたが、
他の業界でも同じようにこういった開発環境が取り入れられていると感じました。
今後この流れが進み、Uniteのようなイベントはより異業種交流会のような毛色が強くなり
自分が全く想像していなかった使い方を知る場にもなっていったら面白いですね。

そして2日目も夕方になるとあれがこうなって1社会人としてあれしてなんかよかったです。


●おわりに

Unite Tokyo 2019の多くの講演がこちらで確認できます。
Unityに興味のある方はぜひ!
https://learning.unity3d.jp/event/unite-tokyo-2019/


posted by byking at 18:15| 日記

2019年10月02日

ミサイルはパッシブでも人生はアクティブに行こう!

皆さんこんにちは!リードモデラー兼軍事評論家のTKです。

先日ツイッターでこんな話題を見ました。
「学生に対してテスト中にネット検索可。としたのに結果が良くなかった。」
というものです。
その事からその方は
「必要な情報を取捨選択できるだけの基礎知識がないと
ネットがあっても意味がない。」という気づきを得たそうです。
とても面白い事例ですね!

それでは皆さんに問題です。こちらの画像をご覧下さい。

無題1.png

これは私が撮影した貴重な瞬間を捕らえた映像の静止画です。(自画自賛)
いったい何が貴重かおわかりいただけたでしょうか?


この時点で分かった人はミリタリー上級者と言って間違いないでしょう!
またはこの文脈でわざわざ出した画像だから何か意味があるのでは?
と画像を良く観察した方はとても聡明な方なのでしょう。

しかし多くの人は解像度の荒いただの画像だと思われたと思います。
別に頭の良し悪しが原因ではありません。
これこそが冒頭でお話した「情報を取捨選択できる基礎知識」の差による物です。

CGやゲーム制作も同じで、ネット上には膨大な情報が転がっています。
しかしその情報は生かせなければ落書きも同然です。
バイキングではそういった基礎知識を学べる瞬間が多いので、
スキルUPを考えているあなた!
一緒にゲーム作ってみませんか?

おっと、忘れてました。
結局あの画像は何だったのか?という人向けの説明です。
あの画像の見方ですが以下の順です。


 @画像のヘリコプターはAH-1「コブラ」である。
 Aそのコブラがミサイルを発射した瞬間の画像である。
 BそのミサイルはTOWという有線誘導ミサイルである。
 C【貴重ポイント】機体とミサイルを繋ぐ線がうっすら見える!!
 DTOWは赤外線誘導でありミサイル後尾に誘導用の赤外ストロボ灯がある。
 E【貴重ポイント】ミサイルの赤外ストロボの赤い発光が映っている!!


無題1.png

「TOWミサイルは赤外線の有線誘導式」という知識があれば
こんな画像にも価値を見出す事が可能です。
絶対的な価値は存在しない以上、自分の努力次第でなんでも価値ある物にできる。
そう思うと今日も頑張ろう!という気持ちが出ますね!


それでは最後までお付き合い頂きありがとうございました!
posted by byking at 19:17| 日記