2016年02月09日

社内でモーションキャプチャを撮ろう!(野望編)


こんにちはモーションのコデラです。

みなさまは覚えておいででしょうか?
社内モーションキャプチャーの様子をブログでご紹介したのが去年の夏・・・
あれから音沙汰なく事態は収束していったかのように思われているかもしれませんが、実はちゃんと水面下で作戦は継続されておりまして、今日はその進捗についてお話しようかと思います。

【過去記事はこちら】
第1回:気軽にモーションキャプチャしたい!
第2回:社内でモーションキャプチャーを撮ろう!(準備編)
第3回:社内でモーションキャプチャを撮ろう!(撮影編)

前回は「PS Eye」と「Ps Move」という画像解析とジャイロ解析の合わせ技を使って、手軽でありながらそれなりに動きを捉えるところまでは検証できました。しかし、実際に運用していくためには様々な問題点があることもわかってきました。

・データ精度が厳しく編集コストがかかりそう
・画像解析のため広い収録スペースが必要
・アクターの見た目がアレな感じになる

こうした弱点を克服しようと一時期は「Kinect」による深度解析方式も考えましたが、そんな時に巷で面白いキャプチャーシステムが発売されるという噂を聞き早速発注。2ヶ月かかって中国からやってきたのがコレです。

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「Perception Neuron」(Noitom社製)

翻訳ソフトに入力すると『知覚神経』とドヤ顔で返ってくるその名の通り、人体の各部位に小型センサーを取り付け、さながら人間の神経伝達経路を模したかのような方法で動きを解析するという優れもの。

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この小さいチップに「磁気」「速度」「角度」の解析機能を搭載

何が素晴らしいって光学式や画像解析式と違って場所は選ばないし、センサーが細かく配置されているので精度もなかなか良い。なにより破格の価格設定がとても魅力的なシステムなのです。今までに発売されている同じような慣性式のものと比べた場合、この商品の価格は従来品の十五分の一前後。光学式のスタジオをレンタルする場合と比較しても、一日の収録コストの数分の一で買えるレベルといえばわかりやすいでしょうか?

とはいえ、前回までのシステムより導入コストは格段に高く、決してお遊びで扱えるものではありません。ここまできたら本気で仕事に使えるようにしなければならないし、上手くいけば開発コストの大幅な圧縮に繋がるのではないか?という夢があります。


社内モーションキャプチャーの野望はこれからも続きます、それでは次回の実践編でお会いいたしましょう!


posted by byking at 18:53| お仕事