さて今回も新卒採用の話をしようシリーズから
「新卒採用の話をしよう 2016 −デザイナー編−」
をお送りしようと思います。
今回で3回目になりましたこのシリーズ。
普段から絡みが多いデザイナーさんですが、
今回はいつもと違う視点で話をするので楽しみです!
それではデザイナー職編を始めていきましょう。
カネ) まずは自己紹介からお願いします。
ミウラ) おっさんデザイナーこと、ミウラでございます。
キタ) おっさんデザイナー2号のキタです。
カネ) ありがとうございます。早速ですが、プログラマーやプランナーは職種としては1つ
しかないのですが、デザイナー職にはどのような種類があるのか簡単で良いので
ご説明をお願いします。
ミウラ) 大きく分けると、ステージ、エフェクト、モーション、キャラ、UI、アートディレクターに
なっています。今後はグラフィックデザイン的な事もしていくんですよね?
キタ) はい、これまではデベロッパーとしてゲームの中身をしっかり作ることが役割でした
が、これからバイキングはパブリッシャーとしても出発するので、筐体のデザイン
だったりゲーム外の要素についても全てまかなえる体制づくりをしていきます。とは
いえ、バイキングはあくまでゲームを作るための会社なので、デザイナーの役割は
ゲームっていう『面白さ』を提供すること、『これやって面白い』って体験を届けること
が一番の核になると思います。その核を作る為にデザイナーっていうのは目に入っ
てくるビジュアルを提供する。それはキャラクターだったり背景だったり、情報を伝
えるUIだったりしますが、それを通じてワクワクしたりドキドキしたり、カッコイイだっ
たり、感情を震わすモノを作ろうっていう集団がバイキングのデザイナーです。全て
をひっくるめた見た目の部分でもユーザーさんに面白いとか素敵だとかを持っても
らえるモノを作っていきたいと考えています。
カネ) ありがとうございます。
質問:「内定までの流れってどうなってるんですか?」
ミウラ) まずは作品を送って応募していただいて、それをリーダー陣が見て、作品を通して
作品以上の事が知りたい子がいた時に改めて面接を何回かしてそれを通過した方
を内定するという流れになっています。
キタ) まずは送ってもらったポートフォリオありきですね。そこにに光るものがあれば会っ
て話を聞きたくなる。でも、新卒の人は卒業段階で磨かれていなくてもいいよね?
ミウラ) そうですね。感覚的な部分で『色が綺麗だな』とか『色使いが凄いな』とか『この人
は非常に立体的に物事をとらえる事が上手い』とかいろんな人がいるので。
キタ) 最初応募する時、全然自信が無くて『こんなの人に見せられないけど、どうしよう本
当に出していいのかな』って思う人がいると思うけどそこは物怖じせずに描いたモノ
を見てもらうでいいと思います。
カネ) そこから光るものをこちらで見つけて、興味を示すって感じですかね。
ミウラ) そうですね。本人が知っている場合と、本人が気づいていない場合もあるのでその
人が志望しているよりも、こっちにした方がもっといいモノが出来そうだなとか最終
的にはその人と働きたいと思うかどうかだと思います。根性があって、コツコツと
やっていって、物怖じせず。ちゃんと責任感があって逃げずに仕事に向き合ってく
れる子だったらいくらでもスキルは伸びると思います。本当に真剣にやるっていうの
は社会に出てからだと思うんですよ。それを最初から求める事なんてナンセンスで
しょ。
キタ) 会社なのでチームワークでモノ作りをするのでそれが出来る人。いろんな会社さん
の募集要項によく「コミュニケーションが取れる人」とか書いてあるけど確かに嘘で
はない。(笑)そうやって一緒にモノ作りをしてちゃんと学んでいける人ていうのは、
ちゃんとモノになっていくと思います。
質問:「前年度は何人くらいのデザイナーさんを採ったんですか?」
ミウラ) 前年度は4人です。
質問:「デザイナー職での募集人数に制限はあるのか」
キタ) 制限は特に設けてはいません。制限はないんだけど、例えば今年100人取ったっ
てなっても現場が回らなくなっちゃうので限界はあるけど。(笑)
カネ) そうですね。(笑)
ミウラ) 今の会社規模できちんと対応しようとするとある程度限られますね。
質問:「学校説明会などで見た学生さんの作品はどうでしたか? (ざっくりで結構です)」
ミウラ) ピンキリです。
キタ) そこはしょうがないですね。
ミウラ) 個人でドンドンやっている人は物凄いクオリティのモノを作っている人もいて人それ
ぞれかなと思います。
キタ) でもね、今自分がすごくやりたい事が見えている人は光っている人が多いですね。
ミウラ) そうですね。
キタ) 『課題だから』とか『就活に必要なんです』じゃなくて、これで先々飯を食っていきた
いんだとか、こういうのをみんなに見て欲しいんだっていうそういう動機で動いてい
る人は作品もやっぱり光ってる気がします。でも、そのやりたいことは実際に会社
に入ってキャリアを積んでいく中でかわっていってもいいんですよ。
ミウラ) 一人いたのが先生にいくら言われても、自分の載せたいものしかポートフォリオに
載せないって人がいて、その人のが一番良かったですね。
キタ) これはどうなの?って思ったのが学校の施策で作ったチーム作品で、チーム作業
は経験としては大切なんですけど、結果的にこの人が何を作ったのがよくわからな
いっていう事があって、作品として機能していない気がしましたね。
質問:「全体的に専門学生が多いと思いますが、美大とかの大学生でも応募して来て大丈夫?」
ミウラ) まったく問題ないです。
キタ) というかウェルカムです。 是非!
ミウラ) なんでそんな質問してきたの?
カネ) 全体的に見ていて専門学生が多いので美大とかの大学生は取るのかなって疑問
に思ったからですね。
キタ) 専門学校は学校からのアプローチが積極的ですからね。
質問:「説明会、面談などで面白いまたは印象に残りそうな質問をした方がいいか?」
ミウラ・キタ沈黙
キタ) 意表を突いた事をやっても、どうせ透けて見えちゃうので奇策を労してうんぬんは
いい手ではないです。別に目立ちたいなら全然目立ってもらっていいと思います
し。それが個性だから。
ミウラ) ウケる為の質問なんてしなくていいです。本当にいろいろ調べて興味があってわか
らない事を質問するのが質問なのでウケ狙いでやっても面白くないですね。面白く
する為に質問しないでください。嘘をついている疑問ていうのはバレるんですよね。
興味がないのに質問する、そういうのは瞬間的にバレてしまうから。本当に考えて
調べる時間くらい取れるでしょ30分くらい、それをやってから来て欲しいです。
質問:「最後にバイキングを受けるデザイナー志望の方にメッセージをお願いします」
ミウラ) 自分の持ってる力を人を喜ばす為に使いたいとか、絵が好きだからとかいろんな
理由で会社を受けると思うんですよね。 最初は本当にどんな理由でもいい。バイ
キングって会社にちょっとでも興味があったら臆せずにドンドン応募して来てくれた
らといいなと思います。こればっかりは運とかもあると思うんだけど『一緒に仕事し
たいな』って思わせる何かがその時点であったら、多分すんなり会社には入れると
思う。自分が生きていく中で面白い事を作っていって仕事をしていきたいとずっと
思っているのであれば何度も言うけどドンドン応募して来て下さい。
キタ) バイキングって会社はこれから大きく羽ばたこうとしている会社なのでそこで一緒
に羽ばたいてくれる人。グライダーみたいに水平飛行している会社ではないのです
バイキングは!!
カネ) 一緒に高く飛ぼうぜって事ですね!!!
沈黙
カネ) あれ?なんか締まらない終わり方でしたけれど、ありがとうございました。
デザイナー採用担当のミウラさんとキタさんのデザイナー編インタビューでした。
仕事として話す機会は多いのですが、こういう機会で話すのもいいですね。
正直今までのプログラマー編とプランナー編よりも内容的にボリュームがあったと個人的に思いました。
その分書くのも結構大変でしたけどね(笑)
次回は総務職編を予定しています。
それではこのあたりで、また来週。 インタビューアー カネ