こんにちは、寒くなってきた時期の肉まんが好物、背景デザイナーの小山です。
さて、学生の皆さんゲームで背景デザイナーというと
どんな仕事をしているイメージがありますか?
なんとなく背景のビジュアルを作るお仕事という印象があるかもしれません。
私が新卒でBykingに入る前の背景デザイナーのイメージは
背景に置いてある建物を作ったり、自然物のモデリングをしたり
見目麗しいテクスチャを作ることが背景の仕事なんだろうなと思っていました。
それも背景のおしごとの一つではあるのですが
モデルを作る前や作った後にも仕事があります。
今回はそんな背景のワークフローについて簡単に説明していこうと思います!
@企画さんとレベルデザインを作成する
料理で例えると、どんなメニューを作るかを考えたり
下ごしらえをする段階です!
まず企画さんにどんなレベルを作りたいかの意見をもらいます。
それを元に簡易的なモデルを作成し、チェックや手直しを繰り返して
レベルデザインを固めていきます。
この仮の状態の背景をモックアップモデル、モックなんて呼んだりもします。

それと平行して、どんなステージのイメージか企画さんと
すり合わせを行いつつ作成する設置物の資料なども収集します。

また、背景だけで対応できない要素やギミックを
入れたいという話が企画さんから出た場合は
プログラマさんと内容を相談し、検証を行います。
Aモデルの作成や配置
背景の下ごしらえが終わったステージから
モデルやテクスチャを作っていきます。

ここで見た目以外の要素として出てくるのが
コリジョンの作成。背景の当たり判定のことです。
ここはゲームを遊んでくれる人の「遊びやすさ」につながるところです。
変に引っかかりはしないか、挟まったり地面の下を抜けていったりしないかなど
遊びやすさのことも考えつつ当たり判定の設定を行っていきます。
B確認作業
作成したものを実機(PCや家庭用ゲーム機、アーケードゲームでは筐体など)で
チェックを行っていきます!
外部の会社さんにお願いしてゲームのチェックも行っていただき
そこで出たバグを修正してより品質の高いゲームにしていくとても
重要なフローです。
背景は確認して頂く内容も多いためとても大変なフェーズですが
ゲームを遊んで頂くお客さんに、より楽しんで頂くことを
モチベーションに頑張って取り組んでいます。

以上が背景のざっくりとしたワークフローです。
モデルを作る以外にも、色々やっているんだな〜と思って頂けたら幸いです。
普段なにげなく遊んでいるゲームの背景も
どうしてそういったデザインになっているのか
遊びやすいと感じるのはどうしてか
といった観点で分析してみると、今後ご自身で「ゲームの背景」を作るときの
助けになるヒントが見つけられるかもしれません。
今度ゲームで遊んで、見る機会がありましたら試してみてください〜!